Google検索の上部に「AIモード」というタブがあります。押したことはありますか。
2026年8月17日、同じ質問を3回試しました。「福岡 相続 弁護士」。
毎回、答えが変わりました。3回とも出てきた事務所は、1件だけでした。

本記事では、AIモードの仕組みと、この実験結果が意味することを解説します。

1. AIモードとは何か

Google検索の結果画面、「すべて」「画像」「動画」の隣に「AIモード」というタブがあります。クリックしたことがない方は多いはずです。

2025年9月9日、日本語での提供が始まりました。Googleの公式ブログで発表されています。

「Gemini 2.5 のカスタム バージョンを使用」「長く、複雑な質問を一回の検索で回答」「質問をサブトピックに分解し、ユーザーに代わり、サブクエリに対して検索を実行」 出典:Google 日本版公式ブログ「Google 検索の AI モードを日本語で提供開始します」(2025年9月9日)

サブクエリ(1つの質問をAIが複数の小さな疑問に分解したもの)に分ける仕組み自体は、AI Overviewと共通しています。違うのは、そのあとです。AI Overviewは1回答えて終わりますが、AIモードは会話が続きます。文脈を覚えたまま、次の質問にも答えます。

ここで気になったのが、続く前の話です。そもそも1回目の回答自体は、どれくらい安定しているのか。実際に試しました。

2. 実測:同じ質問を3回試しました

実施方法:2026年8月17日、AIモードで「福岡 相続 弁護士」と検索しました。同じ質問を、間を空けて3回実行しています。毎回、新しい検索として実行し、挙げられた法律事務所名を記録しました。

挙げられた事務所(一部)
1回目Nexill&Partners福岡オフィス、弁護士法人ALG&Associates福岡法律事務所、ほか
2回目Nexill&Partners、おくだ総合法律事務所、岡本総合法律事務所、弁護士法人染矢修孝法律事務所
3回目Nexill&Partners、岡本総合法律事務所、弁護士法人染矢修孝法律事務所

3回とも登場したのは、1件だけでした。

回答の書き出しの文章も、毎回違いました。1回目は「相談内容やエリアに応じて」で始まりました。2回目は「トラブルの有無」から始まり、遺産分割の揉め事や使い込みの疑いに触れています。3回目は「トラブルの有無」に加えて、不動産・税金対策の必要性から書き出していました。

同じ検索語で、同じ日に、同じ場所から試しています。それでも、これだけ揺れました。

3. 毎回変わることが、なぜ重要なのか

1回だけ試して「うちの事務所が出た」「出なかった」と一喜一憂しても、意味のある結果にはなりません。今回のように、同じ日でも回によって出たり出なかったりするからです。

一方で、3回中3回とも出てきた事務所があった、という事実は残ります。

ここは正直にお伝えします。「なぜその1件だけが毎回出たのか」は、今回の実験だけでは分かりません。出た事務所と出なかった事務所のページ内容を1件ずつ比較検証したわけではないため、理由を断定できません。分かったのは「毎回変わる」という事実そのものです。

1回のスナップショットで判断せず、複数回の傾向で見る。AIモードに限らず、AI検索全般との付き合い方として、この姿勢が必要になります。

4. 明日からの3ステップ

  1. 自社の検索語で、AIモードを実際に開いてみる
    Google検索の結果画面で「AIモード」タブをクリックします。ふだん使わない機能なので、まずは触ってみることが最初の一歩です。
  2. 同じ質問を、日を分けて複数回試す
    1回で判断しないでください。今回のように、同じ日の中でも結果は変わります。3回ほど間隔を空けて試し、毎回出てくるかどうかを記録します。
  3. 毎回出ていた事務所のページを見比べる
    何が理由かを、自分の目で確認する作業です。件数・分野・所在地など、具体的な情報の有無を見比べてください。理由はケースごとに違う可能性があります。

5. よくある質問

Q. AIモードとAI Overviewは、対策方法が違いますか。

A. 土台となる考え方(数字を書き切る・出典を示す等)は共通しています。AIモードは会話が続く点が異なりますが、その違いが対策にどう影響するかは、この記事の実験では検証していません。

Q. AIモードは、日本でどれくらい使われていますか。

A. 利用者数は公表されていません。2025年9月に日本語提供が始まったばかりの機能です。

Q. 3回試して毎回出れば、それで対策は十分ですか。

A. 3回は目安の回数です。回答は実行のたびに変わるため、継続して確認する運用のほうが実態に近づきます。

Q. なぜ毎回、回答が変わるのですか。

A. AIモードが同じ質問に対してどう回答を生成しているか、詳細な仕組みはGoogleから公表されていません。今回の記事は、実際に試した結果として「変わる」という事実を記録したものです。

まとめ

Google検索のAIモードは、2025年9月に日本語提供が始まった会話型の検索機能です。同じ質問を3回試したところ、毎回結果が変わり、3回とも登場したのは1件だけでした。

1回の結果で判断せず、複数回試して傾向を見る。まずは自社の検索語で、AIモードを開いてみてください。

貴社の情報が、AIモードでどう扱われているかを確かめませんか。
AIO/LLMO診断を相談する
AIO/LLMOについて相談する →
YOU
Author

YOU

株式会社THE WORLD のAIO/LLMOチームマネージャー。福岡・天神を拠点に、AIO/LLMO対策やAI導入支援の現場で企業のAI活用を支援。生成AI時代に「選ばれ続ける」ための実践知を発信しています。