池袋の葛西

これ、誰のセリフか
知っていますか？


これ、『ろくでなしBLUES』
というヤンキー漫画に出て来る
葛西というキャラクターが倒した
相手に言う決め台詞なんですよね。


あっ、『ろくでなしBLUES』
というのは、『Rookies』の
森田まさのり先生が描いた
出世作の漫画です。


で、この葛西は
東京四天王の一人とされ、


つまり東京のヤンキーの中で
トップ４に入る強さと言われて　
いたわけです。


で、葛西は四天王という呼ばれ
方が嫌だったんですね。


なので、自分が最強で
あることを証明するために
四天王と呼ばれる他のヤンキー
たちを片っ端から倒して
いきます。 　


しかし、葛西が自分を
最強と証明したい本音は
別のところにあったのです。


それは、、


過去に自分が高校に入学
した際に、当時の番長に
ケンカで負けて、


仲間がみんな葛西のもとを
去ってしまいました。


それ以来、葛西は自分が
強いヤツとケンカをして
勝ち続けないと仲間が 　
逃げて行ってしまう。


そんな恐怖心にかられる
ようになってしまったのです。 　


なので、東京四天王を
全員倒して自分が最強を
名乗りたい本心は、


孤独になるのを避けたかった
だけだったのです。 　


そして、いつしか葛西は
仲間の強いヤツをどんどん
倒してくださいという期待に
応えるためだけに生きる人生に
なっていきます。


池袋のサンシャインの
水族館のマグロの群れを
見て、


「俺はマグロと一緒で
止まれない…」


と思うシーンが結構
印象的だったりするの
ですが。


ってだいぶ葛西の話が
長くなりましたが、


僕は今日は『ろくでなしBLUES』の
話がしたかったわけではないのです。


ビジネスをしていると
葛西みたいになってくる
ことがあります。


真剣になればなるほど
自分が葛西化している
ことがあるなと感じる
ことは過去にありました。


それは…　


「お金を追い続けると
人間は止まれなくなる」　


ということです。


月収が100万円を超えました。
年収が5000万円です。
億を超える年収を稼ぎ続けています。


その証拠に東京の一等地の
タワーマンションの最上階
でラグジュアリーな生活を
しています。


ブランド品しか身につけません。


高級外車を何台も所有し
乗り回しています。


お金にフォーカスすると
お金を使って自分を着飾ったり
よく見せるという部分にばかり
に気がいくようになります。


そうなると
寄って来る人間も
あなたのお金しか見なくなって
いきます。


結果的にあなたはお金、お金、
お金の人生になってきてしまい
ます。

　
寄って来る人間もあなたの
お金の面につられて集まって
くる人ばかりになります。


そして、


「どんどん金稼いでラグジュアリー
なライフスタイル見せつけてくださいよ」 　


という周囲の期待がプレッシャーに
なり苦しくなっていくわけですね。


まるで…　


「どんどん強いヤツ倒して
くださいよ」 　


という期待が自分を苦しめるように
なった『ろくでないBLUES』の葛西
のようですね。


で、お金で集まった人脈は、お金が
なくなったと思ったら、


蜘蛛の子を散らすように
いなくなってしまいます。


なので、
お金で人を集めると
常に孤独感が消えなくなる
ん ですよね…。


本当に豊かな人生だったり
本当の自分の価値って言うのは、


お金がある状態ではなく、
お金が無くなったときにどうなるか？


仲間がお金を援助してくれたり
仕事を提供してくれたり、
ご飯を差し入れてくれたり、


そういうことを頼まなくても
仲間からしてくれるようになる。


そんな生き方だと思うのです。


数字が積み上がった状態でなく
あなたが０になったときに
本当のあなたの生き様が
試されます。


大切なのは、

「数字がある状態でなく
０の状態でどうか？ 」

なのです。